未来デザイン 菅さん 2018.06.22

今回は未来デザインという菅 俊一さんの講演会があった。

デザインということもあって

興味はあるけど私にはあんまり関係の無いお話なのかなと思っていた。

でも最初ホールに入る時に頂いた資料を見た時点ですごく面白そうという気持ちに変わった。

資料には

靴が置いてあったらそこは靴を置くとこだと解釈してしまうし、ゴミ箱にバスケットゴールの板を取り付けたらゴミを入れるのが楽しくなるなど先入観について書いてあった。

 

講演会はとても面白くて興味深くて最後までとても楽しかった。


お話で印象的だったのは、

イデアについて菅さんは

・天からなにか降って来るのを待つものではない

・才能のある特別な人が持っているものではない

・思考技術を学び訓練することで誰でも獲得できる

と仰っていてこれは商品開発の時などアイデアを必要とする話し合いに通ずるものだと思った。

 


思考技術というのは

視点を変え、周囲の物事から気づきを得る「観察の技術」

集めたものから核になる概念を見つけ出す「分析の技術」

概念と事象を組み合わせてパターンを作る「発想の技術」

というものだ。

 


人間は先入観や観察する範囲の勘違いなどで視野が狭くなってしまっているので少しのきっかけを見つけること、またそれを見逃さないことがアイデアのきっかけになるらしく、

菅さんはよく気になったものを見つけると写真を撮って、その中から共通点や意味などを見つけ出し、解釈しているそうだ。

〔例:丸い形のパイプ椅子に四角の木の座面を貼り付けているもの、削れた案内の標識、烏龍茶というパッケージなのに中身が濁っていて恐らく烏龍茶ではないものなど〕

私はお散歩が好きで、暇があれば歩いて色々なとこを見て回っていたのだが

その中でもたくさんの違和感や、気になるものがあったと思う。

すごくもったいないことをしてしまったと思った。

でも、今回のお話を聞くことが出来てもっとお散歩が楽しくなる気がした。ほんとに聞くことが出来てよかった。

 


1番びっくりしたのはついついメモなどで早く書いていて間違えてしまうマイクロスリップというものだった。

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これは私もほんとによくあることで間違ったらすぐに訂正して書き続けるが、菅さんはこれが気になって写真を撮っていて、このとらなきゃと思うことがすごいと思った。

 


菅さんは最後に、日々の観察の中で

観察したもの同士の時間軸もバラバラだが

日常の違和感を見逃さず、

違和感などの理由を明確にして

抽象化し、普遍的な特徴だけを抜き出し、

見えない関係性を強引に構築することが大切だと仰っていた。